真実か思い込みか
沢山のミステリーを読んできたが、この作品は最後の最後まで、予想外であった。
この作品は誰もが、騙されているのではないか?私は、凰介が殺人を洋一郎が亜紀を…と疑った。シャドウというタイトルから、裏の顔があるのだろうと思った。人間誰しも、表の顔と裏の顔があるものだ!という予想もしていたが、さすが道尾秀介さんは、先読みさせない作家だった!
洋一郎が精神科医ではなく患者だったとは!誰か想像ができた人はいるのだろうか?
まさか、家族で信頼していた田地先生が亜希をレイプし残酷すぎるのに、それに気づかず徹は恵の浮気を疑うなんて、勘違いだけで家族の絆を壊しなやんだ母は自殺…それだけでも、本を作れそうな内容なのに、亜紀についてはストーリーの1つとして、追求せずに進むので、家族を崩壊させておきながら…とは後々思わせた。読んでいる最中はのめりこみすぎて、ここまで思う余裕がなかった。
先に亡くなった咲枝が一番幸せだったのでは?とも思わせた。
衝撃内容でしばらく忘れられない内容だが、2.3年たってまた読むと、もぅ一度ハラハラさせられる本であったので、また数年後読みたいと思う。その時は、誰を疑うのだろうか?
ちなみに、1回目に読んだ時は徹を疑った。
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