懐かしい。
わくわくしながら読んだ記憶があります。王道少年漫画ですが、絵が割と繊細なところが好きでした。
梧桐の傍若無人な振る舞いの奥にある、器の広い優しさは、もしかしたら少年よりも女の子に受けるのかも知れないとも思います。遭難した時の話なんかにはわかりやすく現れてました。漢気溢れるカッコよさともとれますが、時々姫を守るナイトの様に見えました(笑)
破天荒な梧桐のキャラがよく立っていて、四天王それぞれの性格によって変わってくる関係性がなんだかとても好きだった記憶があります(美幸ちゃんには強く出れないとことか)。それぞれの性格に合わせたそれぞれの扱い方というか、心への踏み込み方を把握している梧桐は正に明棱帝だなぁと(笑)
本当の優しさっていうのは、優し過ぎて分かりづらい、優しくしてると感じさせない優しさだよなぁと、当時学生だった私でもちょっと考えさせられたりもしました。そして本当の強さってのはそういう優しさのことを言うんだろうな、と。
個人的には半屋と梧桐の組み合わせがとても好きです。クイズ大会の時なんかは、犬猿を絵に描いたような2人の間に、不思議な信頼関係があることを感じさせられて、男の友情って不思議…と思った記憶も(笑)
10巻という短い期間で連載が終わってしまったのが残念な作品です。もっと長い間、このメンバーの掛け合いを眺めていたかったです。先代明棱帝の話とかも見てみたかったな。
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