Luck Stealerのあらすじ・作品解説
LuckStealerは、ジャンプスクエア(集英社)にて連載していたかずはじめの漫画である。2回の読み切りを経て2007年12月号から連載が始まり2012年2月号で物語が完結、コミックスは全10巻刊行している。 主人公の来栖悠聖(くるすゆうせい)は生まれつき特別な力を持っていた。人に触れるだけで、触れられた人物の「運」を奪い取ってしまう能力である。この能力のせいで両親をはじめ、友人や親戚などの命を奪ってしまったのである。学生時代は不良達と犯罪行為を幾度となく繰り返していたが、後の妻となる理花と出会ってからは真面目に生きていた。愛娘である花凛(かりん)が産まれてすぐトラブルによって妻の理花を亡くしてしまう。しかし、それだけではなく娘の花凛は生まれつき「運」を生成出来ない体で生まれてしまっている。唯一肉親である悠聖からは運を貰う事が出来るため、悠聖は娘を助ける為に運泥棒"ラックスティーラー"となる。
Luck Stealerの評価
Luck Stealerの感想
何かが足りないかずはじめの絵
『明稜帝 梧桐勢十郎』で知名度を上げた漫画家・かずはじめかずはじめは、週刊少年ジャンプ上で『明稜帝 梧桐勢十郎』を連載していた漫画家だ。独特のクセのある作画に思い当たる節のある方も多いだろう。トーンやベタをほとんど使わず、キャラクターの描写も一貫して淡泊だ。だが、主人公であるセージのキャラが濃いせいか、特徴的な絵でも気にならなかった。90年代のジャンプ黄金期において、二年にも亘って連載し続けた漫画家の次回作。さて、それでは月刊誌『ジャンプSQ』に舞台を移し連載を始めた『Luck Stealer』は、どういった作品なのであろうか。ありそうでなかった秀逸なアイデア『Luck Stealer』は、運を吸い取る始末屋という秀逸なアイデアが何よりも良い。運を奪って人を殺すから証拠は残らない。人が常に感じながら、それでも決して視覚化できない運という要素に踏み込んだことは漫画家として非凡なものを感じ取れる。しかしながら、『Luck ...この感想を読む