DEATH NOTEを観て - DEATH NOTE-デスノートの感想

理解が深まるアニメレビューサイト

アニメレビュー数 2,474件

DEATH NOTE-デスノート

4.564.56
映像
4.33
ストーリー
4.67
キャラクター
4.67
声優
4.56
音楽
4.17
感想数
9
観た人
21

DEATH NOTEを観て

4.54.5
映像
3.0
ストーリー
4.5
キャラクター
5.0
声優
5.0
音楽
4.0

目次

・着眼点

この作品の注目するべき点、それは主人公・夜神月の思考を精密に描いている部分だと思う。

結果として大犯罪者となってしまった夜神月も最初はノートの効果に戸惑いを見せていた。そういった人間らしさが人々を惹き付けるのだと思う。

さらに、最終話での夜神月の演説。視聴者にはそれに賛同するもの、批判するもの、両方がいただろう。しかしそのどちらをも裏切らず両者ともを魅了する。それがこの作品の素晴らしい点ではないだろうか。

・原作との比較

最終話、原作では夜神月はキラの崇拝者・魅上照にさえも裏切られ、最期はリュークにすがり付き失望したリュークによりノートに名前を書かれて無惨な死を遂げている。

一方、アニメでは魅上は最期まで月を裏切る事なく自らの命を投げ出す事で月に逃走の機会を与えた。月は逃げながら走馬灯にも似たものを見て逃げ込んだ倉庫でリュークに名前を書かれる。アニメでのリュークは原作と違い、失望したのではなく月に死神としての情けを掛けたのだろう。

月の死の直前、Lが現れ月を見つめる。お互い敵同士だったが芽生えてしまった友情が描かれている。

・声優、挿入歌

主人公・夜神月は端から見ていてもかなり難しい役回りだと思うが全く違和感なくこなせており演じた宮野真守には尊敬の意を示せる。

また、L役の山口勝平はあの気だるそうかつ的確にものを言える役をやってのけている。しかも、他の作品とは全く違った雰囲気を醸し出せる。このツートップがキラとLとの戦いをさらに盛り上げていると思う。

さらに作中での挿入歌(BGM)はキャラクター毎に設定されておりそれぞれがDEATH NOTEという作品における立場、役割を表すような曲となっている。

例を挙げるならば夜神月、つまりキラのテーマだが不穏で歪んだ正義による狂気の混じった恐ろしくも壮大な曲である。

・実写化

DEATH NOTEといえばその人気ゆえ、実写映画化、実写ドラマ化もされている。2016年にDEATHNOTE実写映画第二弾「デスノート2016」の公開も決定した。これは2006年に実写映画化されたデスノートの続編に当たるのだがここではその話は置いておこう。

2006年実写映画化されたデスノートは主演が藤原竜也。L役が松山ケンイチという豪華キャストであり、どちらも素晴らしい演技力で視聴者を釘付けにした。映画では魅上照やニア、メロは出てこず基本的に夜神月、L、弥海砂。キラ、L、第二のキラの三人で話が展開されていく。映画ではLが1枚上手でLが死んだと思い込み勝利宣言をした夜神月を「既に死の時期が確定しているためそれまでは何が起きても死なない」Lが追い詰める。そして、最期は同様に月はリュークに名前を書かれて死ぬ。

また、ドラマでは月を窪田正孝、Lを山崎賢人が演じた。ドラマでは原作、アニメ、映画とはかなり設定が異なっている。まず、原作、アニメでは夜神月は全国模試で一位をとる天才なのに対して、ドラマでは普通のアイドル好きな大学生で居酒屋でバイトをしている。

更にLは原作、アニメ、映画全てを通しての一人称が「私」なよに対してドラマでは「僕」だったり「俺」だったりと様々である。そしてLの一番の違いは、原作、アニメ、映画でLは白い長袖シャツにぶかぶかのジーパン、裸足といった服装で椅子の上にしゃがむようにして座る、通称L座りをしていつもお菓子やケーキなど甘いものを食べている。しかしドラマでは白いカッターシャツに白いタイトパンツ、白い靴で椅子に座り足を伸ばして机の上に乗せるというこれまた変わって座り方をし、カロリーメイトのようなものや吸引式のゼリーを食している。さらに潔癖症なのか頻繁に服を着替えている。その服も全く同じ白のカッターシャツである。

ドラマでも夜神月は死ぬのだがリュークに名前を書かれて死ぬのではなくニアに追い詰められ確保された魅上照が放った火によって焼死する。

他に違いがあるとするならば弥海砂の所有しているノートだ。原作、アニメ、映画では登場したノートは全て黒だったがドラマでミサが所有していたノートは赤色をしている。ドラマでは映画と違いLは月に殺されるのだが原作やアニメとも違い、レムは手を下さず月とLの殴り合いのケンカのよるノートの奪い合いで月がLを殺した。

ここまで原作やアニメと違うデスノートの映画とドラマだが共通する点もある。例えば、デスノートの最初の被害者・渋井丸拓男、自称シブタクだ。彼は原作、アニメ、映画、ドラマ全てにおいて必ず現れ最初に殺される。それともうひとつ、弥海砂にノートが渡った経緯だ。弥海砂は暴漢に襲われそうになっている所を死神界から見ていた彼女に恋心を抱いてしまっていたジェラスという死神によって助けられる。しかし、本来人間の寿命を削らなければならない存在である死神が人間の寿命を伸ばす行為を行ったため自然の摂理に反したとして死神ジェラスは灰のようになって消えてしまう。そして弥海砂に死神ジェラスのノートが渡ったというわけだ。

・まとめ

デスノートは設定が凝っており、伏線もしっかりしている素晴らしいアニメだと思う。ここまでにも書いたがストーリー、声優、挿入歌、それぞれにおいてがベストな為いいアニメになっている。私はこのアニメを好評価する。
あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

感想をもっと見る(9件)

関連するタグ

DEATH NOTE-デスノートを観た人はこんなアニメも観ています

DEATH NOTE-デスノートが好きな人におすすめのアニメ

ページの先頭へ