日常を抱きしめたくなる
21歳の誕生日に、一家に生まれた男性には「タイムトラベル」の能力があると父に告げられた主人公ティム。
退屈な日常に変化をもたらしたいティムは、彼女を作るためにタイムトラベルを繰り返し使う。
ロンドンで弁護士を目指し暮らしていたある日、前髪が短く明るいメアリーと出会う。
メアリーと結ばれるためにティムは何度もタイムトラベルを使う。
ティムは人生のあらゆる転機で能力を使い、より良い人生を手に入れようとする。
自分にとって良い選択をしていく一方、その能力のせいで悲しむ人も見ていく。
大切な家族のためにしたことも良い方向に進まなず苦しい思いもする。
時間を自由に戻すことで得られる幸せもある。
過去に戻れば同じ失敗をせずにより良い未来を手に入れられることもあるかもしれない。
でも過去を変えるということは、「今」から繋がる未来には二度と戻れないことも意味する。
日常のなかで、自分の思い通りにいかない辛さから過去に戻りたいと思うことは多々ある。
あのときに別の道を選択していたらな、、と思うことはたくさんある。
でも戻ってしまったらその時からより良い人生になるのかなんて、保証はない。
「今ある日常を受け入れ大切に思うこと」が自分や家族や周りの人の「幸せ」なんじゃないかと思わされた。
家族のことが愛おしくて愛おしくて今すぐに抱きしめたくなる、そんな映画。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)