「Free! -Eternal Summer-」遙と真琴の関係が変わる瞬間
Free! -Eternal Summer-は、とにかく主人公の遙が苦悩し続けたという印象が強いです。一期は苦悩する凛を助ける遙といった構図でしたが、二期の今作は全くの逆でしたね。
遙が競泳に進む決意を固める決定的な契機は、凛にオーストラリアへ連れられて行ったことでしたが、私が最も印象強かったのは、その前の遙と真琴の喧嘩シーンです。
中学の時、水泳部をいきなりやめてしまった時でさえ、遙に無理に聞き出そうとしなかった真琴。「遙がよければそれでいい」というスタンスの彼があんなふうに声を荒げたのは、くるものがありました。遙のことを強く思うからこそ、真琴もここは強く言わなくてはと思ったんでしょうね。真琴からの「東京の大学へ行こうと思っている」という発言は、序盤から予想はしていたものの、パンチがありました。
遙と真琴はおそらく、それまでは大きな喧嘩をしたことがなかったでしょう。だからこそ、あの喧嘩は二人にとって、特に遙にとってこたえたように見えました。
オーストラリアから帰ってきた遙を、空港に迎えに来る真琴。
「おかえり」「ただいま」
たったこれだけのやりとりなのに声優さんの演技と絵が相まって、色々なものが込み上げて、とにかく「よかったね!!」と言いたくなりました。
それまでも当然遙と真琴はお互い大切な存在であったとは思いますが、この喧嘩はさらに二人の仲を深めてくれたんじゃないかと私は思いました。
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