ひとひらのあらすじ・作品解説
ひとひらは、2007年3月28日から2007年6月13日まで放送されたアニメ作品である。全12話で構成されている。DVDは全6巻。原作は「コミックハイ!」で連載されていた桐原いづみの同名漫画作品。全7巻。 主人公の麻井麦は極度のあがり症であるにもかかわらず、一之瀬野乃の強引な勧誘により演劇研究会に入部してしまう。麦の通う熊鷹芸術学院では、演劇系の部活が二つあり、正規の演劇部と野乃達の属する演劇研究会がとある理由で対立していた。互いの存続をかけて演劇公演での勝負が控えている中で、あがり症故に何度も挫折しそうになる麦は、研究会の先輩や中学からの親友の遠山佳代、高校で出会った同じく演劇をしている西田甲斐、神奈ちとせ達の支えで成長していく。アニメ版のストーリーは麦の1年生時代のみで、原作4巻の24幕までとなっている。 原作漫画の完結後は外伝である「ひとひらアンコール」が、2013年にはスピンオフである正式続編作品「榊美麗のためなら僕は…ッ?」が全5巻で完結した。
ひとひらの評価
ひとひらの感想
半年で舞台の主役を務められた要因を探る
人前で声すら出せない女の子演劇の経験など全くない主人公、麻井麦。それどころか、人前に出ると声も出せなくなるほどの極度のあがり症。それがわずか半年で主役として演劇の舞台に立つ。そのギャップというか、絶対に無理だろうということをやってのけようと、そして出来は良くなかったが本当にやってのけてしまうところに、この作品の面白さがある。しかし、そんなことは本当に可能なのだろうか。ここではそれを検証してみたい。 性格はそう簡単には変えられない人の性格というものは、そう簡単に変えられない。私自身も昔から人見知りで引っ込み思案な性格である。数十年の人生を送ってきた中で多少は改善はしたが、基本的に引っ込み思案であることには違いがない。アニメの中の登場人物でも同じであり、ここでは例として『おおきく振りかぶって』という作品の、主人公三橋廉を挙げる。彼はオドオドした性格で、野球部に入部した当初に監督から「エース...この感想を読む