何も考えてなさそうな主人公が、自分の生き方に悩む物語 - 封神演義-仙界伝の感想

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封神演義-仙界伝

4.004.00
映像
4.75
ストーリー
4.50
キャラクター
4.50
声優
4.00
音楽
4.00
感想数
2
観た人
5

何も考えてなさそうな主人公が、自分の生き方に悩む物語

5.05.0
映像
4.5
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
声優
5.0
音楽
5.0

まず言いたいことがひとつある。 なんで声優は石田彰が先頭に来ているのか。この物語の主人公は太公望(結城比呂)であり、狂言回しのピエロのようなアイツではない。

それはさておき、主人公太公望は毎日毎日何を考えているのか。同期の普賢はどんどん偉くなっているのに太公望は毎日のらりくらりしてばかり。私は、太公望は何も考えたくなかったんじゃあないかと思う。親や仲間を殺され、誘われるままに道士になった太公望は、自分の目的をずっと見失っていたのではないか。でも死ぬ理由もないからただ毎日、現実逃避をしながら生きている、そんな姿を見ている気がした。 一方物語の初めに、神を封じる役目を与えられた彼は、否が応にも現実に立ち向かわないといけなくなった。仲間を殺され、友人を殺され、自身も殺されかけ、彼はいよいよのらりくらりと生きることが出来なくなった。しかし、周りからは相変わらずのらりくらりと生きているようにしか見えない。任務をこなしながら、責任の重さを感じさせない飄々とした様子は、周りに不安と安心を与えた。映像を見ていると、太公望の軍師としての考えはわかっても、心のうちは全く見えない。人は環境によってどうにも変わってしまう。太公望は変わらなかった。それこそが彼の強さだ、のらりくらりと生きている中に、彼の生き様を見る。

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新たな封神演義

封神演義とは、西遊記、三国志とともに中国三大怪奇小説の一つです。ですが、このアニメは封神演義とは名ばかりで、原作とはかなりかけ離れていてまったく別のストーリーになっています。太公望は羌族の生き残りで、今は仙人界で修行する道士。ある日、師匠である原始天尊から人間界で悪さをする仙人たちを懲らしめる、封神計画というものを任される。人間界は中国殷王朝時代。皇帝紂王の后となり、わがまま邦題しているのが、仙女妲己。元は女ぎつねでの妖怪仙人で、テンプテーションを使い、紂王を誘惑していた。妲己のわがままのせいで、殷王朝からは民達の心が離れ新しい王を待っている。太公望が西の姫発を次の王として支え、新たな国家周を作る。中国で実際にあった殷周革命である。悪役にすら悲しいエピソードがあったり、皆太公望の人柄に惹かれていく。太公望は仲間を集めながら妲己の仲間達と闘っていく、ファンタジーアニメ。まず、元々の原作と...この感想を読む

3.03.0
  • まいぴんまいぴん
  • 141view
  • 579文字

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