音楽に最大限力を入れた一作
ハーメルンのバイオリン弾きは主人公ハーメルが超特大バイオリンを手に魔族を討伐していく王道ストーリーになっております。私自身はこの作品でクラシックの知識を学んでたりしてました。
この作品の最大の特徴かつ最も評価できる点はハイクオリティの楽曲の数々です。主人公のハーメルは魔族と戦う際にバイオリンを演奏し、様々な効果を用いて戦うからです。その際の楽曲の高さは昨今のアニメと比べてもほぼ遜色ないかそれ以上のものに仕上がっており、一度見ただけでもビックリするのではないかと考えられます。しかし、その楽曲のクオリティの高さゆえに製作費をかけすぎた感じも否めないです。なにかひとつでも尖らせて良くするのは両刃の剣だなということを意識させられます。
残念な点として、原作に豊富なギャグシーンが全くなく原作重視している人には入りにくい内容になっている点です。私自身もギャグありきのものと捉えていたので最初の数回は戸惑うことが多く、慣れるのに時間がかかりました。他には、ドラム戦から1年経過と時間が大きく飛んでおり空白の時間を作り出し登場人物の変化や敵組織の動向など唐突な感じがある所です。その辺りは会話の中で片づけられてる所もあり、物語全体をぶった切る感じがして展開を把握するのが一苦労です。
作中はシリアス一辺倒なため、原作と違った見方が必要になってきます。作品の結末自体も原作と大幅に違い、原作派かアニメ派かも分かれるのではないかと思います。少なくとも言えることはこのアニメは原作とは全く別物ということです。それを踏まえて一度視聴していただきたいです。
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