デブが頑張るただのミュージカルではない!
デブ?黒人?そんなの関係ない!
トレイシーはおしゃれとダンスが大好きな女の子です。体はお世辞にも細い…どころかビックサイズ!だけどトレイシーはそんなことも気にしません。大好きな番組『コーニーコリンズショー』のオーディションにも臆することなく挑戦し、大成功!
これだけでもなんだか凄そうな気がするのですがトレイシーのすごいところは「差別の撤廃」にあります!
ヘアスプレーの時代設定は1962年。"I have a dream"で有名なあのマーチン・ルーサー・キングJr.やマルコムXなど黒人の人権運動家の活動はありましたが1960年代もまだまだ黒人差別というのは色濃く残っていました。ヘアスプレーはそんな時代のお話です。
トレイシーの大好きな『コーニーコリンズショー』にも差別はありました。番組を白人と黒人で曜日とメンバーを分けていたのです。そんな黒人差別のあった時代にも関わらずトレイシーは黒人の友達を作り、踊り、歌い、差別など全くしないのです。挙句彼女は黒人の人権運動にも参加していきます。つまり、トレイシーにとって歌、ダンスに人種など関係ないのです!トレイシーは彼女自身太っていてもちっとも気にしませんし、たとえ相手が黒人であってもそれは差別の対象ではなかったのです。それが私たちはできているでしょうか?日本人というあまり人種間の差異がない我々でも差別、いわゆるいじめようなことは頻繁にお起こります。しかし、ヘアスプレーを見れば差別がいかに愚かで馬鹿らしいことなのか!と思うことでしょう!
注目キャストはなんといってもザックエフロン!
ザックエフロンといえばハイスクールミュージカルでおなじみ!ハイスクールミュージカルを見たことがある人ならヘアスプレーはオススメです!トレイシー役のニッキーブロンスキーの歌唱力ももちろんですがザックの相変わらずの素晴らしい歌声には惚れ惚れします。
ヘアスプレーはDVDのパッケージやポスターをみただけですととってもポップな映画のようですが…実はなかなか奥が深い「黒人差別」という大きな問題を取り扱った作品です!だからこそ見て欲しい!
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)