ヘアスプレー
この映画はとても清々しい。ビッグサイズの娘、そしてそれよりもかなりビッグサイズの母親(そしてひょろひょろの父親)が朝から元気!前向き!
そんなオープニングから考えさせられた。ああ、日本人はなぜこんなに痩せたがる、そして太っちょはダメだという風潮が強いのかと。彼女らがありのままの
自分を気に入って、歌と踊りが大好きで(キレが二人ともやけに良い)、毎日楽しく過ごしているというのに!
ありのまま、といえばこの映画には人種差別の問題を大きく提起していた。黒人だからテレビのオーディションを受けてはいけない、白人ばかりで美しく、上品なテレビを作ろうという悪役のテレビ女性キャスターにはとても腹が立った(というか、こんなに腹を立たせるような脚本と演技はすごい、アメリカの現状を皮肉ったシーンはアメリカ人にはどう映ったのか気になるところではあるが)
しかし、そんな女性キャスターをビッグサイズの母娘コンビがギャフンと言わせるラストがなんとスカッとすることか!
黒人も白人も一緒になって踊って歌って、、、見終わった後は笑顔しか残らない作品だ。
私のこの映画の最も高評価した点は何と言ってもキャスト。主人公の母親役は歌手が担当しているし、主人公は歌が上手いだけでなく、その声もとても可愛い。
完全に二人の虜になってしまった。
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