復活の日のあらすじ・作品解説
小松左京の同名小説の映画化作品で、1980年に公開された日本のSF映画。製作は角川春樹で、撮影期間3年をかけ、南極大陸やチリ・カナダ海軍の潜水艦での撮影、外国の有名俳優、主題曲にジャニス・イアンを起用するなど、製作費25億円をかけたがものの、配給収入24億円のほとんどは国内で、結果的にはマイナスになった。監督は「バトルロワイヤル」「仁義なき戦い」の深作欣二。 198X年、東ドイツの研究所から盗み出された殺人ウィルスMM-88を載せた飛行機がアルプス付近に墜落。ソ連、中国での家畜の大量死から始まり、イタリアでは乳幼児が罹患したため”イタリア風邪”と呼ばれたそれは瞬く間に世界に蔓延した。日本を含め世界中が死滅していく中、難を逃れた南極基地の11か国863人に、さらに大地震や核爆弾の危機が迫るが…。 主人公の地震学者住吉を草刈正雄、その恋人則子を多岐川裕美、辰野を渡瀬恒彦、他に千葉真一、夏八木勲、オリビア・ハッセー、ジョージ・ケネディ、チャック・コナーズ、丘みつ子、緒方拳などが出演している。
復活の日の評価
復活の日の感想
復活無理じゃね? と人は言う。だがラストに復活への大きなメッセージが隠されている!
私は良いと思うが…世間ではあまり評価されていない作品私は本作を評価しているが、確かにうーん、と思う点も多数ある。興業的にはすごく悪かったらしい、と聞いて悲しくもある。何故だろう?パンデミック映画な前半と、テンポが緩くなった後半のバランスの悪さだろうか。人がばたばたと死ぬ凄惨さに堪えられなかったのだろうか。当然人目に触れるものである以上、いろいろな評価がある。それが映画だ。本作にはいろんな位置づけがある。当時日本最高の資金をつぎ込んだ大作、日本SFの黎明期を支えた小松左京作品の映画化、角川春樹という業界異端児への好評と悪評、まあ、いろいろあるがいくつかの要素を分析しながら、自分なりに本作を検証してみたい。 何故こんなに人気が無かったのか本章では作品をニュートラルに捉えるため、悪い所は悪いと言ってみよう・前半がだるい前半は完全にパンデミック映画なのだが、MM88が持ち出される過程や開発(?)過...この感想を読む