テレビ版よりはっきりとした関係に安心したマクロス
テレビ版では、輝とミンメイと美沙の三角関係がはっきりせず、最後の最後までいらいらして、
「結局、そんな終わり方かよ!」という終わり方だったテレビ版ですが、
映画版は、ややこしい三角関係が、すぱーんと解消されて、見ていてもすかっとした作品でした。
人類の生き残りのマクロス乗員が、ゼントラーディー軍とメルトラーディー軍の戦いに巻き込まれていくものの、
その中で、輝とミンメイと美沙の恋模様が入っていきと、盛りだくさんではありますが、
この作品の中での、主軸となるのは、「愛」です。
三人の若者の恋と愛もそうだし、ゼントラーディー軍とメルトラーディー軍が
男と女で分かり合えるはずなのに、どうして分かり合えないのか?
それは、「歌」に秘められた「愛」というものが、お互い理解しあえなかったという
悲しい歴史が、この作品の中に、こっそりと隠されています。
確かに、戦闘シーンはとても、かっこいいです。メカニックデザインが有名な出渕裕や河森政治など、
今でもバリバリのデザイナーがバルキリーという戦闘機をデザインしたのは、
すばらしく、私の見てきたアニメの中では、普通の戦闘機から3段階変体できるというのは、
画期的なデザインだと思いました。
そして、びっくりしたのは、声優陣の中に、歌手さん(飯島真理さん)がいらして、
その方の演技力と歌唱力が素晴らしくよかったということです。
普通声優さんではない方が、声優をすると、棒読みになりやすいのですが、
飯島真理さんは、歌もいいし、演技力もよかったです。
作品としては、テレビ版を超えて、観た人を納得させれる終わり方でしたが、
残念なのは、一条輝役をされた長谷有洋さんが、その後、若くして亡くなられたのが、
残念です。
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