超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますかの感想一覧
アニメ「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」についての感想が4件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ミンメイ最大戦速(マクロスピード)!!のコピーが絶妙 映画としての完成度高し!
テレビ版から大胆なリメイク それは常に責める姿勢の表れ!1982年から放映され人気を博したテレビアニメ「超時空要塞マクロス」の劇場版として84年に放送された本作。テレビ版は斬新な要素でファンの心をわしづかみにした。その要素とは、ラブコメ、三角関係などの「恋愛」を主軸に据えたこと、バルキリー、マクロスなどのメカの奇抜さとかっこよさ、「歌」が戦いを鎮める力を持つというサブテーマのSF性と意外性、などがあげられるだろう。私は敢えてここにもう一点加えたい。それは当時は既にベーシックでクラッシックとなっていた「機動戦士ガンダム」への対抗心だ。テレビ版が「あのガンダム」を超えてやる! という気概を持って作られたことは明らかだ。当時のアニメ界は神=ガンダムとそれ以外の作品、というすみ分けが成り立つほど、ガンダムへのリスペクトが強かった。ガンダムを超える作品はもう出ないのではないか、と思っていた人も少...この感想を読む
1980年代の傑作『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』
1980年代という時代『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』は、1980年代の劇場版アニメです。今と同じで、アニメオタクが沢山いました。パソコンはありましたが、現在と比べると全く子供だましのようです。当時パソコンはPC98が主流で、ビジネス用か理系研究者用だったのです。プログラムのソフト面、コンピュータのハード面の両方が理解できていなければ、扱えない高価な代物でした。動画を閲覧したり編集したりするには、まだ遥か未来になると思っていました。いや、そんな想像もできないほど初歩的なコンピュータでした。ハーディスクもMB単位でしかも高価だったので、保存のほとんどをフロッピーディスクに頼っており、フロッピーディスクも小さな本ぐらいの大きさだったのです。数十年後は、ネット上にギガ単位・テラ単位で情報を保存できるなんて言っていたら、頭がおかしいと思われたでしょう。CGのない時代のアニメーション、今では不可能...この感想を読む
F15戦闘機の格好良さ
メカニカルデザイン「超時空要塞マクロス」を語るうえで、メカニカルデザインの秀逸さは外せないのではないでしょうか。アメリカ合衆国の戦闘機F15をモチーフとしたデザインは、デザインを担当した方のセンスを感じられる部分だと思います。もともと、F15という戦闘機自体が素晴らしいものだといえます。戦闘機といえば、F15を想像する方は多いのではないでしょうか。洋画タイトルである「トップガン」でお馴染みの戦闘機です。それを、ロボットアニメに流用するアイデアと着眼点が、さらに輪をかけて素晴らしいのではないでしょうか。そして、人型ロボットだけではない、「超時空要塞マクロス」特有の戦闘スタイルも発案されました。戦闘機の形態と、人型ロボットの形態の、中間にあたるバルキリーと呼ばれる形態は、「超時空要塞マクロス」ならではのものだと思います。戦闘機形態なら戦闘機形態、人型ロボット形態なら人型ロボット形態と分けて...この感想を読む
テレビ版よりはっきりとした関係に安心したマクロス
テレビ版では、輝とミンメイと美沙の三角関係がはっきりせず、最後の最後までいらいらして、「結局、そんな終わり方かよ!」という終わり方だったテレビ版ですが、映画版は、ややこしい三角関係が、すぱーんと解消されて、見ていてもすかっとした作品でした。人類の生き残りのマクロス乗員が、ゼントラーディー軍とメルトラーディー軍の戦いに巻き込まれていくものの、その中で、輝とミンメイと美沙の恋模様が入っていきと、盛りだくさんではありますが、この作品の中での、主軸となるのは、「愛」です。三人の若者の恋と愛もそうだし、ゼントラーディー軍とメルトラーディー軍が男と女で分かり合えるはずなのに、どうして分かり合えないのか?それは、「歌」に秘められた「愛」というものが、お互い理解しあえなかったという悲しい歴史が、この作品の中に、こっそりと隠されています。確かに、戦闘シーンはとても、かっこいいです。メカニックデザインが有...この感想を読む