アニマルパニック映画の原点にして、最恐の映画! - 鳥の感想

理解が深まる映画レビューサイト

映画レビュー数 5,784件

アニマルパニック映画の原点にして、最恐の映画!

4.54.5
映像
4.0
脚本
5.0
キャスト
4.0
音楽
4.0
演出
5.0

ヒッチコック作品で最も好きな映画です! 内容については是非実際にみていただければと思います。 実はこの映画はある事件がもとに作られています。 1961年8月18日(月日は私の誕生日笑)、カリフォルニア州キャピトラの町でハイイロミズナギドリが騒がしく鳴き、道路が鳥の死骸でいっぱいになるという事件がありました。 理由はドウモイ酸中毒(記憶喪失性貝毒)と報じられていますが、この記事のコピーをヒッチコックは「最新スリラーのための研究資料」として収集し、短編小説『The Birds 』の脚本家としてエヴァン・ハンター(エド・マクベイン)を雇いました。 この事件をもとに2人は物語を発展させ、実は町の人々が罪を隠していて、それを鳥が罰していくというような内容に仕上げていきました。 ハンターは映画の冒頭をスクリューボール・コメディ手法(ロマンティック・コメディ手法ともいい、変化球であるスクリューボールのような変人男女の恋愛模様)を取り入れて、徐々に恐怖心を煽る構図を見事に作り上げました。 いやあ、にしてもこんな終わり方が急な映画は初めて見ました笑 ドアを開けた瞬間に広がる光景はまさに絶望的! 究極のバッドエンドですね笑 鳥がほんと怖くなりました笑

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

静かに忍び寄る恐怖

ヒッチコックの「鳥」まず「鳥」というシンプルで直球なタイトルに惹かれます。ダフネ・デュ・モーリアの同名短編小説を、ヒッチコックが良く映画化にしたと感心しますし、動物パニック映画のパイオニアとして、非常に重要な立ち位置の映画でもありますね。初めて「鳥」を観た時は、複雑な人間模様は個人的に要らないかなと感じていました。ですが気になる男性を落とそうとするメラニーと、子離れしない母親リディアの関係性、鳥が人を襲うのはメラニーのせいだと考えるレストランにいた子連れの母親など、人間が持つ心の弱さなどが、鳥という生物から次第に垣間見られる物語は少し怖かったです。鳥が人を襲うのは、そういった他人の迷惑を考えず、自分勝手に行動する人たちを「鳥」という自然の驚異で懲らしめたいというヒッチコックの思惑があったのではと思ってしまいましたミニマムな世界観からの世界終焉を予感させるこの物語は1つの田舎町で起こる恐...この感想を読む

4.04.0
  • NieminenNieminen
  • 112view
  • 1004文字
PICKUP

関連するタグ

鳥が好きな人におすすめの映画

ページの先頭へ