鳥の評価
鳥についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
鳥の感想
静かに忍び寄る恐怖
ヒッチコックの「鳥」まず「鳥」というシンプルで直球なタイトルに惹かれます。ダフネ・デュ・モーリアの同名短編小説を、ヒッチコックが良く映画化にしたと感心しますし、動物パニック映画のパイオニアとして、非常に重要な立ち位置の映画でもありますね。初めて「鳥」を観た時は、複雑な人間模様は個人的に要らないかなと感じていました。ですが気になる男性を落とそうとするメラニーと、子離れしない母親リディアの関係性、鳥が人を襲うのはメラニーのせいだと考えるレストランにいた子連れの母親など、人間が持つ心の弱さなどが、鳥という生物から次第に垣間見られる物語は少し怖かったです。鳥が人を襲うのは、そういった他人の迷惑を考えず、自分勝手に行動する人たちを「鳥」という自然の驚異で懲らしめたいというヒッチコックの思惑があったのではと思ってしまいましたミニマムな世界観からの世界終焉を予感させるこの物語は1つの田舎町で起こる恐...この感想を読む