希望を忘れない
浮気した妻を殺したという無実の容疑で逮捕され、重罪犯が集まる刑務所に入れられた主人公。過酷で地獄のような日々ながら、主人公は生きる希望を失いません。 それどころか刑務所所長や所員らに経理の知識を活かして、税金の節約や巧妙な脱税の仕方を教授して、信頼を勝ち得て、特別な待遇を勝ち取ります。 そんな中で妻を殺した真犯人らしき男が出てきますが、主人公を重宝していた所長は相手を始末して証拠を消し去り、抗議した主人公を懲罰房に送り込みます。 ここから主人公の行動が明らかになってきます。他の囚人と同じように、調達屋である黒人の相棒からポスターや色々なものを仕入れながら、脱獄の準備を重ねて最後に姿が消えてなくなります。 全員が探索する中、なんと壁に穴を開けて排水管から脱獄していた事が発見されます。しかも脱税の事実なども公にさせられた上で。 メキシコに逃げた主人公はラストで調達屋の仮釈放された友人を迎えてハッピーエンドになります。 何気ない伏線がラストで活きて、また主人公の希望を捨てない姿は共感を呼びます。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)