ガリレオの短編集!色んな作風を1冊で味わえます!
天才物理学者 湯川学が登場するガリレオシリーズです。 容疑者Xの献身等はあまりにも有名ですが、本作は短編集になっています。 短編は賛否両論ありますが、色んな作風を1冊で読めるのはお得だと思います。 本作はとくに人間ドラマに重点をおいており、こういう書き方もできるんだなと感心して読みました。 短編だからといって決して手抜きの作がなく、またそれぞれが濃厚ですべての完成度が高いです。 そして、よくもまあこんなトリックを考えるよなと、東野さんの腕前にも改めて感服します。 また東野さんの作品全体で言えるのですが、非常に読みやすく、次のページをめくりたくなる技巧は圧巻です。 テンポよく最後まで読み進められます。 本作は新人刑事の内海薫が初登場しますが、彼女も非常に良いキャラクターで、 感情移入もしやすいです。 読者をひきつけるのが本当にうまい! 同じ短編集の「探偵ガリレオ」も雰囲気としては似ていますので、こちらも楽しめます。
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