ドタバタかわいらしい山登りエッセイ
初めて読む、谷村志穂のエッセイこの作品はタイトルに惹かれて読んだ。以前読んだ谷村志穂の「尋ね人」がとても読み応えのある作品だったので、次は違う作品を読みたいと探していて、目に止まったのがこれだった。タイトルからしてエッセイだろうと察しはついたけど、まさか登山系だとは思わなかった。なにか山で採れた食材を使って料理するような、そんな内容だろうと思ったのだ(山でおいしいものを食べるという趣旨は当たっていたけれども)。そして、意外にも挑戦する山は本格的だ。ハイキングといったレベルでなく、装備を必要とし、雪山にさえアタックする。そんなかなりのハードな登山にもかかわらず、のほほんとしたような雰囲気がいつも感じられるのは同行している飛田和緒によるものが大きいだろう。谷村志穂のエッセイを読んだのはこれが初めてだったので、彼女とどのように知り合ったのかは分からないけど、かなりの親友だと思う。そうでなけれ...この感想を読む
2.52.5
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