遥かなる航跡のあらすじ/作品解説

美しいのだけど・・・

シャネル日本の社長、リーシャル・コラス氏の著作で、評判が良いようだったので読んでみましたが、私はあまり楽しめませんでした。好きな小説だと何度も読みたくなるのですが、これは一度読めば十分かな、という感じです。社会的にも成功した壮年の主人公が突如受け取った一通の手紙。彼がまだ青年だったころに付き合っていた女性からの手紙。この手紙をきっかけに、当時の思い出の地へと出向いて・・・、という内容なのですが、美しい場面、美しい文章が多々ちりばめられているのに、本作に引き込まれることなく最後のページまで進んでしまいました。瀬戸内海の島での情景など、とても美しい光景が目に浮かぶような文章ではあるのですが。