オーデュボンの祈りの評価
オーデュボンの祈りについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
オーデュボンの祈りの感想
著者のデビュー作!
伊坂幸太郎デビュー作です。デビュー作からこんなに完成された面白さ?と圧倒されました。ファンタジー色の強いミステリーで、逸脱した設定の本作。鎖国状態にある「萩島」。本島と交流を絶って独自の文化を長い時間をかけて創りあげてきました。言葉をしゃべる案山子・午優、嘘しか言わない画家、島のルールで殺人を許された男など萩島の世界に見事にはまってしまいました。ストーリーの中、散りばめられた伏線、後半それらが見事に回収されていく展開がスピード感があって一気に読みすすめてしまいました。萩島にカケテイタモノのが、とても身近なもの・・だったけれど、私にも世界にも必要なものです。