邪魔の評価
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各項目の評価分布
邪魔の感想
人間関係が密にからむ良質サスペンス
冒頭の軽さから思いがけない展開へ不良高校生がバイクで3人乗りしてパトカーに追跡させ、わざと仲間がいるところを走ったりとただ目立ちたいだけの不良高校生(中卒者も含む)の場面から始まる。このあたりはその悪さもこちらがハラハラするような悪さでなく、何も考えていない頭の悪さが目立つだけの不良行動ばかりだった。このような軽い展開がいきなり急展開を見せる。“親父狩り”なるものでお小遣いを稼ごうとする3人だが、始め狙った1人からうまく小金をせしめることができたことで味をしめ、次に狙ったのが張り込み中の刑事という運の悪さだった。高校生の読むのもつらくなるような拙い脅し文句で刑事がひるむはずもなく、刑事は子供相手に容赦なく敵意をむきだしにして殴り、腕を折る。刑事が不良とはいえ素人の高校生にこのような暴力を浴びせるというのは、見ていて(読んでいて)甘え丸出しの不良高校生にはいい薬になるだろうと小気味はいい...この感想を読む