ジャコモ・フォスカリのあらすじ・作品解説
ジャコモ・フォスカリは、ヤマザキマリの漫画作品で、月刊オフィスユーにて2011年12月号より連載を開始、単行本として1巻を刊行している。今作品は、イタリア人の日本見聞録となっており、ギリシャ・ローマ史の大学教授をしていた1960年代の日本を描いている。 ヴェネツィアで生まれ育ったジャコモの父は、古代ローマの文化を尊敬しており、息子にもそのことを誇りにしてほしいと話す。富裕層で知られるフォスカリ家に代々伝わるヘルメスの像は旅の神で夢と眠り、商売と泥棒の神でもある。フォスカリ家の使用人の息子・アンドレアは学校には通っていないが美しい容姿でたくましく、なにより古代ローマの神・ヘルメスに愛されているとジャコモは感じ憧れていた。 1993年の東京。ジャコモは来日し、吹き出す汗を拭いながら街を歩き、知り合いの敏也と再開する。周囲を見渡し、様子が変わったと感想を漏らす老人・ジャコモに、敏也がうなずき今度一緒に飯でも食べようと声をかけた。 駅のホームで電車を待つジャコモは偶然、学生運動をしていた田部をみつけ、昔の記憶がよみがえってくる。ジャコモの目に写った日本とは一体!?
ジャコモ・フォスカリの評価
ジャコモ・フォスカリの感想
怪しげ……
なんとなく怪しげな雰囲気がただよっているので、次の巻読むか悩む(汗)。この漫画はBLなのか? もっと言えば、近親相姦?主人公のジャコモ・フォスカリが、「テルマエ・ロマエ」のルシウスみたいに感じの良い男性だなーっていうのは感じるものの、古賀秀助がつかめない男で。彼に対する想いはただのあこがれなのか、それを超えたものなのか、判断がつきかねる。一巻だけじゃあんまり進まなかったなー。続き読めば、お互いが抱いている感情とか、聡子さんとの間柄とか分かっていくんだろうけど。聡子さんのやり方も、なんだかイヤな感じで。あんなに体を張って、認めてもらおうとしているのがせつない。幼少の頃の記憶もせつない。