ドキュメント 戦争広告代理店の評価
ドキュメント 戦争広告代理店の感想
紛争の裏側
テレビで放送されたり、新聞に書かれているニュースがどれだけ中立的な視点で私たちに伝えられているのか、果たしてニュースで仕入れた情報が、どこまで正しいのか、正しいというと語弊はあるけれど、どこまで客観的なのか、全て疑わしくなりそうな本です。ユーゴスラビア紛争では各国の独立を武力や残虐行為で阻もうとしたセルビアが悪者に仕立て上げられましたが、その裏には一般人では信じられないほどのPR合戦が繰り広げられていました。セルビアはそのPR合戦に負けてしまった、そして一方的に悪者にされた、そう言うと言い過ぎかもしれませんが、間違いとも言い切れません。日本がセルビアのように、一部のPR合戦やロビー活動に負けて、どんどん悪いほうへ行かないことを願うばかりです。