ブラフマンの埋葬の評価
ブラフマンの埋葬についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
ブラフマンの埋葬の感想
読んだけど意味が分からなかった、という人に、本作の楽しみ方教えます!
ブラフマンが何か、などと考えてはいけない本作のレビューや感想では、そもそもブラフマンはなんという生き物か?という考察が目立つ。無論、感想は人それぞれ、考えたい人はいくらでも考えて良いのだが、私はあえてそこは考えない。ブラフマンという言葉の意味を、本作では「謎」としているので、答えは無い、と小川洋子が言っているのだと思う。水かきがあるし、泳ぐのが好きそうだからカワウソとかかな、くらいの感覚でも良いし、単に架空の生き物と考えてもいい。そこに神経をとがらせるより最初は、なんだかわからんけどめっちゃ可愛い! と思って読み進めば良いと思う。 小川洋子は、与えないと決めた情報は徹底して書かない。多くの場合、私とか僕とか主人公に固有名詞を与えない場合、その主人公の容姿もほとんど記述しないことが多い。読んでいるあなたとして考えてほしい、という事なのかもしれない。それと比較して考えれば、ブラフマンは容姿...この感想を読む