カフーを待ちわびての評価
カフーを待ちわびてについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
カフーを待ちわびての感想
不思議にリアルを感じる、大人のおとぎ話
いかにも小説、な設定なんだけど抗えないある日突然、見ず知らずの女性が嫁にやってくる。一昔前ならいざ知らず、現代ならあり得ないような設定で話が始まる。あらすじを全く知らずに読み始めたから、最初はのどかな南の島の日常が綴られて行くだけの物語かと思っていて、突然の急展開に驚いてしまった。そして、うまい設定を考えたなぁと感心した。ものすごく続きが気になる。絵馬に書いたメッセージを読んだ超美人が訪ねてくるなんて、いかにも作り物のお話という感じで、読まされてしまうのは釈なんだけれども、それでも読んでしまう。小説は虚構であるということを全然隠さずに、物語を物語として楽しませてくれるのが原田マハの魅力だ。生き生きと動く登場人物が魅力そんな無茶苦茶な設定から始まるのに、その後の物語は意外なほどあっさりしている。とんでもないことが起こったはずなのに、淡々と日常が続いていく。ヒキの強いドラマ仕立てかと思った...この感想を読む