果てしなき渇きの評価
果てしなき渇きの感想
狂うという事について、考えさせられる作品
加奈子という少女についてまるで、加奈子という一人の少女の足跡を追う、ロードムービーの様でした。彼女の足跡を父親藤島と、一緒に追う道のりで、彼女の新しい一面があらわになる度に、何故だか分からないが、空気が薄くなるようであり、意識が遠のいていく、恐怖を覚えました。これ以上読み進めるのが、恐ろしくなった時にはもう、振り向くと退路は絶たれていて、熱にうなされる様に、加奈子という少女から、目が離せなくなっていました。作者の狙いも、恐らくは、そこであったのでは無いでしょうか。友人達を麻薬漬けにした上で、次々と身体を売らせて行く、悪魔の様な事を、平然とやってのける少女なのに、何故だか痛々しく美しく思えます。そして、行方不明の娘、加奈子を死に物狂いで探す父親が、恐ろしく、醜く、憎しみさえ感じさせる様になります。自分の中での悪の基準がぐらりと揺らぎ、読み進めるうちに、善と悪の境目が曖昧になっていきます。...この感想を読む
果てしなき渇きの登場キャラクター
藤島加奈子
よみがな:ふじしま かなこ 年齢(作品時):17歳 性別:女 国籍:日本 特徴:癇の強そうな印象 物語上での目的:行方不明になり自分だけでなく父親や周りの大人達を事件に巻き込んでいく 容姿:小さな顔と華奢な身体、色素が薄く大きな瞳、薄い唇と細い鼻梁 成績:優秀、優等生 学校:浦和の女子高校 元彼:元彼は自殺...