完全なる首長竜の日の評価
完全なる首長竜の日の感想
夢と現実の境目がわからなくなる!不思議な読了感!
センシングという名のパラレルワールドこの作品を読みながら終始思っていたのは、映画の「インセプション」のようだということですね。昔見たことがあってその時に夢と現実の区別がつかなくなりました。そしてこの作品の中でも現実なのかセンシング中なのか何回もわからなくなりました。パラレルワールド的な存在という意味では共通していると感じましたね。「インセプション」という名前は解説にも出てきていました。やはり!と思いました。最後の最後に「これはまだ覚醒していないということ?」と驚いてしまうという点でも共通していると思いましたね。インセプションでもコマが回り続けるかどうかで夢か現実か区別するという方法がありましたが最後の最後の一瞬で「結局これはどっちだったの?!」という疑問を残したまま終わりましたし。自殺未遂をした浩市のセンシングを行っているはずが、終始センシングを行われていたのは敦美だったというのは衝撃...この感想を読む
植物人間になった人々と会話ができる。
ネットで映画のコマーシャルを見て気になり読んでみました。映画とは設定がかなり違うみたいですね。少女漫画家である主人公は、植物人間となった人と会話ができる医療器具を使い、自殺未遂をして数年間意識不明となった弟と会話する話。しかし弟は自殺した理由を話そうとせず・・・主人公の周りで不思議なことが起こっていくという話。文章力は良く、非常に読みやすい。すらすらと読むことができる。しかしミステリーではなく、SF作品だと思うのだが。結果もだいたい予測できてしまうのだが、読んで損はないと思う。ミステリー好きな方やSF嫌いな方はあまり読まないほうが良い。