毎月新聞の評価
毎月新聞の感想
ひと味違う観点の面白さ
かの有名なメディアクリエイター・佐藤雅彦さんのノンフィクション。毎日新聞に掲載されたコラム集らしい。独特の観点から綴られるいろんな事象が実に面白い。こんな見方・考え方があったのか! と思わされることしばしば。例えば表紙に書かれている「じゃないですか禁止令」は自分の中ですっかり定着してしまっていて、会話の中で「~じゃないですかー」と言うなんてもう言語道断。こんな自分規準で何かを語る人間になりたくないな、と強く思う。こんな考え方ができたら、”暮らし方”が大きく変わるんじゃないだろうか。また、佐藤雅彦さんはイラストが本当にお上手だなと思う。だんご三兄弟は有名だけど、ああいうシンプルな線と色で、よくあんなかわいらしい絵が描けるなぁ、と。
佐藤雅彦、コラムを書く
佐藤雅彦という人物のことは、知っている人は知っていて、知らない人は名前を聞いても全然ピンと来ないであろう印象です。面白い仕事をいろいろやっている方です。さて、本書「毎月新聞」は、…すみません、文庫版は持っていませんが魅力的な書籍につきレビュー書かせて下さい。私の持っている単行本バージョンでは、全頁が新聞のようなデザインで書かれているコラム集です。(文庫本ではもしかしたら新聞のようにはいかないのかもしれませんが、コラム集であることに変わりはないはず…)毎日新聞で連載されていたものだそうです。ふむ、だからこのタイトルか。著者の身の回りのこと、世の中のちょっとしたこと、中々大きな話、そんな毎回の独特の切り口のコラムです。特に好きな回は「つめこみ教育に僕も一票」。するべき年齢の自分にとって勉強って、どうしてあんなにしんどかったのかなぁと思います。進学したり就職したりを一通り経て、なるほどあの頃...この感想を読む