100万回生きたねこのあらすじ/作品解説

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100万回生きたねこ

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100万回生きたねこの評価

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100万回生きたねこの感想

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自尊心を超えた先にある大事な物

一見、猫の輪廻転生を楽しむ児童向けの絵本に見える佐野洋子さんの独特の淡々として平易な語り口調と、海外の絵本を思わせる色鮮やかな絵が印象的である。序盤読み進めていると、タイトル通り何万回も輪廻転生を繰り返した主人公の「ねこ」の、多くの経験を楽しむ物語のように思える。ねこは決してそれらの多くの人生に満足していたわけではない。いつだって飼い主に不満があり、飼い主の都合で命が絶たれる経験ばかりしている。子供であれば、かわいそうだなぁと思うと同時に、次のねこの一生はどんなものかな?と興味がわく。タイトルから15ページにもわたり、ねこの不遇な輪廻転生の記録は続く。絵本には、こう言った一定のパターンを楽しむだけのものもあるので、この本もその手の本かと思いきや、この本の優れたところは後半の展開にある。これだけたくさんのパターンの一生を繰り返しても、ねこは飼い主に好意を持てず、自分の環境にも満足できない...この感想を読む

5.05.0
  • tamamatamama
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