ダイイング・アイの評価
ダイイング・アイについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
ダイイング・アイの感想
登場人物の誰もが嘘つき
物語が進んでいくスピード感読み始めた時は、妻を交通事故で亡くした男性の復讐の話かと思いましたが、瑠璃子という女性が現れて、慎介が少しずつ記憶を取り戻すたびに展開が面白くなり、またスピード感が出てきたと思います。始めは慎介が岸中怜二に殺されかけたところからで、ゆっくりと進んでいましたが、慎介が過去に事故を起こしていることが分かったところから徐々にスピードアップしていった印象です。特に、瑠璃子が現れてからの慎介の行動は、的確な行動で読んでいてスッキリしました。例えば、木内のことを調べる時など明言はしないが刑事の名刺を見せたり、岸中の隣の部屋での尋問など行動は分かりやすく迅速で、また着実に成果を挙げているのが読んでいて気持ちが良かった。終盤になって、江島や成美、木内など周辺の人物が実はすべて交通事件について情報があり、なお慎介をだましていた関係者だと明かされていく展開は急速でしたが驚きもあっ...この感想を読む