女帝 花舞のあらすじ・作品解説
女帝花舞は、2002年から2007年までに雑誌『週刊漫画ゴラク』で連載された水商売ものの漫画である。原作者はネオン街を中心とする水商売を題材にした漫画を得意分野に持つ、倉科遼である。作画は倉科の原作作品を担当することの多い和気一作である。この二人の代表作に、女子高校生立花彩香が上京して、銀座のホステスの女帝となるまでの半生を描いた『女帝』があるが、この漫画は女帝の続編である。 物語は、女帝として大成した立花彩香の娘の立花明日香がヒロインである。明日香は、元総理大臣の孫でもあるため、良家の子どもが通う有栖川学園に入学するが、女帝の娘ゆえに学校で肩身の狭い思いをしていた。彩香は娘のためにも元総理の父のためにも、自分と同じ道を明日香に踏ませないようにしていたが、明日香はテレビで見た祇園の舞妓に魅かれてしまう。そして明日香の祖母の死をきっかけに祇園の女帝を目指し家出する。2002年に単行本化、全28巻、電子書籍化もしており、2014年にはコミックアプリ化している。
女帝 花舞の評価
女帝 花舞の感想
祇園の女帝になる!
お祖父さんは元総理大臣、母親は銀座の女帝と名も知れる親から生まれた娘・明日香は、母親の昔とそっくりでとても気の強い子でした。どこにいっても何をしても「銀座の女帝の娘」「水商売の娘」なんて言われ続けていました。めったに帰らない母親の代わりに育ててもらったおばあちゃんが亡くなった時、そこに駆けつけられなかった母親に今まで溜まっていたものが溢れ出したかのように反抗し、そして母親に対抗するかのように「祇園の女帝」になるために家を出ました。家を出るきっかけになったのも母親とは昔から縁があるヤクザの伊達に、説得?というか母親が嫌だと言いつつ家にいて親の庇護を受けるなんて筋が通らないなんて言われたので、自立する為に京都に向かったのです。しかし、舞妓になるにも家出娘は引き取ってはくれません。そんなに甘い世界ではないのです。そう追い返された明日香は一つの頼りを当てにして神戸に向かうのでした。女帝からの話...この感想を読む