姫は、三十一のあらすじ・作品解説
「姫は、三十一」は風野真知雄作の歴史小説である。雑誌掲載はなく書き下ろしで角川文庫より2011年11月第1巻が出版された。2014年9月に出版された第7巻「月に願いを」をもって完結している。 第1巻のキャッチフレーズは「姫さまに、モテ年到来『妻は、くノ一』の姉妹シリーズ新始動!」である。 江戸時代、平戸藩の9代目藩主は隠居後は松浦静山と名乗っている。その息女・静湖姫(せいこ・ひめ)は聡明で酒が飲める行きつけの店を持つような行動的な姫である。縁談の相手が次々と不幸な目に遭うため輿入れすることなく30歳の大晦日を迎えたが、31歳になる年が38万4千年に一度のモテ年との占いの結果を示される。占いには半信半疑だが、謎解き屋を仕事とし自分でお金を得てみようとする静湖姫の周囲には占いの通りに個性的な男たちが集まり全員が静湖姫に惹かれていく。 2014年10月の歴史小説売上ランキングでは第7巻「月に願いを」は第11位である。
姫は、三十一の評価
姫は、三十一の感想
静山の娘
3とあるということで、これはシリーズ第三弾です。しかし私は1も2も飛ばして3から読んでしまいました。図書館で借りて読んでいると、こういうことがよく起こります・・・。この姫君、なんと松浦静山の娘さんでした。「妻はくノ一」シリーズに出てきた松浦静湖姫です。あのシリーズとつながりのある人物の物語だとは思っていなかったので驚きました。同時に楽しみでもあります。くノ一シリーズの中で、姫は彦馬にも惹かれていました。そのときには恋多き姫とは知らなかったので、姫がちょっと可哀想でもあったのですが・・・心配は無用だった様です。美しく、賢い静湖姫の物語、今後と1,2が楽しみです。