レモン哀歌の評価
レモン哀歌の感想
夫婦の愛がここにあり
中学校2年生で習う作品。「レモン哀歌」高村光太郎の妻「千恵子」の死に際と死後を詩にしている。レモンの酸味のある果汁の爽やかな香りに生死をさまよっている千恵子は一瞬意識を確かにすす。そして光太郎に笑いかけ、手を握る。しかし、その後千恵子は亡くなる。光太郎は千恵子の仏前にレモンを供える。光太郎は妻千恵子を強く愛していた。光太郎は千恵子と出会い人生を変えることができた。千恵子との出会いを光太郎はこのように語ったという。「私はこの世で智恵子にめぐり会った為、彼女の純愛によって清浄にされ、以前の退廃生活から救い出される事が出来た」智恵子は7年にわたる闘病の末、肺結核のため52歳で旅立つ。そして、千恵子他界から3年後に光太郎は30年に及ぶ2人の愛を綴った詩集『智恵子抄』を刊行した。