ちょびっツのあらすじ・作品解説
「ちょびっツ」は、2000年から2002年にかけて週刊ヤングマガジンで連載された、SF的な要素を多分に含んだラブストーリー漫画である。話の舞台は現代の日本の都市に似ているが、パソコンが人型の端末として普及している架空の世界となっている。主人公は大学受験に失敗した浪人生の男子「本須和秀樹（もとすわひでき）」で、話は彼がゴミ捨て場で1台の女の子型のパソコンを拾ったことから始まる。このパソコンは当初「ちぃ」としか喋れなかったために「ちぃ」と名付けられ、世間一般の知識を秀樹から教えられる、という日常の描写が描かれていく。 しかし、この「ちぃ」の周辺を探る政府機関のパソコンが登場したりと、ちぃには深い謎が隠されているようで、それが解き明かされて行く過程がやがて熱を帯びてストーリーを加速させて行く。物語の命題となるのは「人間とパソコンの間に恋愛は確立するのか」ということで、その結論にたどり着くまでが最大の見所である。
ちょびっツの評価
ちょびっツの感想
ちょびっツを読んで…
「ちょびっツ」とは。女性読者層が多い作品を世に出してきたCLAMPが、初めて青年誌で連載した作品。ちょびっツの主な内容は、「人の形をした人で無い者」と人間が様々な立場で交流していく。主人公は予備校に通う、浪人生だ。金が無く、童貞、毎日ギリギリにバイトしながら過ごすさえない日々だったが、そんな主人公にある日突然、今作のヒロイン人の形をした女の子のパソコンが現れる。見た目は人間そっくりだが、接続端子の耳がついており、やはりパソコンなのだと主人公ははしゃぐ気持ちを抑え現実に戻る。だが万年金欠の主人公には中々手が出なかった人型パソコンな上に、外見が魅力溢れていれば惚れてしまうのに時間は掛からなかったのだ。この作品が青年誌で連載されてる理由に、主人公と登場する女性キャラクター達の絡み方がHなコメディになっている。彼女ナシ童貞の主人公目線なのだが、女性が見てもクスッとできる程度なので安心して頂きたい。こ...この感想を読む
ジョウヤ
ほのぼの系人型パソコンもの
結構前にアニメにもなっていました。パソコンが人の形をするようになった頃のお話。主人公は貧乏浪人生、本須和秀樹。勿論、パソコンを買うようなお金などなく、知識もない。それでもパソコンへの夢や憧れは膨らむ一方。バイトの帰り道、ゴミ捨て場に通りかかると、女の子型パソコンが捨てられているのを発見。それを自宅へ持って帰ることに。なんとか起動させたのはいいものの、「ちぃ」しか言えないその子に戸惑う。友だちにも調べてもらうがメーカーものではないし、何が入っているかもわからない。一体、この子はどんなものなのか…。そんな都合よく落ちてるわけないだろー…落ちてる、の展開はもうベタどころではありません。CLAMP作品はこのベタさをしっかり踏みしめつつもがっくりさせられることがないので好きです。連載がヤンマガだったためか、CLAMPさん方にしては珍しく、狙った描写が多いです。購入当時のことを思い出すと、激しい描写ではない...この感想を読む
小猫
ちょびっツの登場キャラクター
本須和秀樹
よみがな:もとすわひでき 生年月日:9月3日 身長:185cm 国籍:日本 住まい:アパート「ガブ・城ヶ崎」の2階 所属:予備校生 性格:愚直でおっちょこちょいだが優しく、悩んでいる他人には親身になって接する 特徴:パソコン音痴で知識もほとんどない 特技:運動神経が良く、足が速い 癖:独り言
