ANGELIC LAYER(エンジェリックレイヤー)のあらすじ・作品解説
『ANGELIC LAYER(エンジェリックレイヤー)』は多数の人気作品を生み出してきた女性漫画家集団、CLAMPの作品である。 1999年から2001年にかけて連載され、コミックスは全5巻。2001年にはアニメも放映された。 また、CLAMP作品といえば別タイトルとリンクしていることが多々あるが、本作においてもCLAMPの別の人気作品『ちょびっツ』と関わりが深い。 本作は中学生のヒロインが天使(エンジェル)と呼ばれる人形を使った格闘ゲームに魅せられ、公式戦に参加し快勝していくというもの。ヒロインは素人で公式戦初参加なのだが、高い集中力と動体視力を武器に戦う。ライバル達との対戦で成長する姿はスポ根ものだが、ヒロイン自身が運動音痴なのはご愛敬。ちなみに、ヒロインの天使はヒカルと名付けられるがこちらも別作品のヒロイン「獅堂光」から来ているらしき描写がある。 様々な作風を見せるCLAMPだが、本作は明るく前向きな作品である。
ANGELIC LAYER(エンジェリックレイヤー)の評価
ANGELIC LAYER(エンジェリックレイヤー)の感想
なぜ長期連載にならなかったのか
クリエーター集団のCLAMPの良作漫画好きを公言している人で、CLAMPの名を全く聞いたことがない、という人はいないだろう。80年代から同人作家として、90年代からは商業作家して第一線で活躍するクリエーター集団。『カードキャプターさくら』『X』『魔法騎士レイアース』などなど、代表作を挙げれば枚挙にいとまがなく、アニメ『コードギアス』や『BLOOD‐C』のキャラクターデザインを手がけたことでも知られている。『コードギアス』では、狙っているのかCLAMP作から飛び出してきたようなキャラクターがいたり、『BLOOD‐C』の構成・脚本がCLAMPのストーリー担当・大川七瀬であったりと、アニメ業界にも強い影響力を持っているのだろうと予測させる。事実、CLAMP作品は短編を除いてほぼアニメ化している。『ANGELIC LAYER』も、五巻で終了という極めて少ない刊行数でありながら、アニメ化までこぎつけている。しかも漫画版とは結末が分岐する……とい...この感想を読む
純粋なみさきちの最後の戦い
いよいよ本格化する王二郎さん、ウィザードとの対決。シールドの仕組みを見破り、弱点をつっついたみさきちは流石というべきか、そんな都合よすぎるぜ?というべきか。割とご都合主義で進んでいくまま、最終巻です。最後へ向かうほどご都合主義感が出てきて、加速しており、ちょっと悲しかったです。シールドの仕組みを見破られた王二郎さんは、もうシールドは使わずに戦うと宣言。HPを削られ過ぎたヒカルはまともな攻撃は当たらないと考え、ウィザードの攻撃の勢いを利用し、場外へ放り投げ勝利。いやー強いはずの王二郎さんがこんなでやられるのだろうか?早すぎないか?と激しく疑問に思ってしまいました。最終戦は、倒したはずのずるっこ姉妹の妹、有栖。地方戦まで赴いて勝ち上がってくる根性は中々と思いますが、そんなに強いなら最初からずるなんてしなければいいのに!最初から妹が操縦者やればよかったのに!なーんて文句タラタラ出てきてしまいま...この感想を読む