壺霊の評価
壺霊についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
壺霊の感想
実在の風景を思い浮かべながら読める作品
作中には実在のお店・寺院が多数。ガイドブック代わりにできる一冊この作品は「浅見光彦シリーズ」の作品であるが、浅見が表向きは京都の四条河原町にある、高島屋のダイニングガーデン京回廊の取材に行くという名目で京都にやってくる。ダイニングガーデン京回廊とは、実際に京都高島屋内にある食事処が集まったフロアであるが、八起庵の親子丼や、つな八の久蔵丼など盛り付けや味の食レポが詳細に書かれているのが興味深い。高島屋以外では、京都では有名なラーメン店天下一品のこってりしたラーメンについてや、幽霊の子育て飴本舗で売っている素朴な味の飴のことも非常に丁寧に書かれており、実際に行って食べてみよう、買ってみようという気持ちになるような作品である。寺院についても、安井金毘羅宮など縁切りで有名な寺院が重要な舞台となっており、実際に足を運んだ人は金毘羅宮の独特の雰囲気を思い出すことができ、行ってない人は一度参拝してみ...この感想を読む