死ねばいいのにの評価
死ねばいいのにについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
死ねばいいのにの感想
考え方次第で人は幸せになれる
他人に死ねばいいのにと言える無責任さ"死ねばいいのに"という言葉をどのニュアンスで受け止めるか。ハタチ前後の若かりし頃であれば、すんなりと理解できたのかもしれないが、近しい人の死を経験し、死というものが以前よりも身近になった今、ケンヤの口から出る"死ねばいいのに"という言葉に重みを感じ、まるで死刑執行人からの言葉のように受け止めていた。それは間違いだった。彼の言う"死ねばいいのに"は、もっとずっと軽かったのだ。学生のころは確かに笑いながら、死ね!だの、死ねばいい!だのと言っていた。ケンヤにとっても、そもそもはそんな軽い言葉でしかなかった。ケンヤがアサミの関係者を訪ね歩いて、不満だらけの彼らへ発した"死ねばいいのに"には、アサミ殺害後であるから、ある程度の重みはあったと思われるし、この言葉で彼らがどう反応するのかを見るために発したわけだから、やはり軽くはないのだけれど、責任もなく、子どもだったこ...この感想を読む