その髪も その瞳も 手も 足も みんな流水と半分ずつにしたものだろう きみ自身が流水のかたみだ
当麻克之
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海の闇、月の影の名言集です。現在6件が登録されています。
当麻克之
流水との決闘に勝った流風だが、国はウィルス保持者だった流水にかかわったすべてのものを焼却処分にする決定をくだし、自ら流水を殺した流風が「ひとつぐらいかたみを残してくれてもいいじゃない」と絶叫したときに、克之が言った言葉。
当麻克之
告白してからも返事をくれない流風に詰め寄ったときに、実は双子の姉の流水も自分のことが好きでそれを気にして返事できなかったことを知ったときの克之の言葉。
椎名今日子
流風を助けようと重症をおった克之を助けるために、元恋人で医学生の今日子が言った言葉。
椎名今日子
流風を助けるために命さえ賭けようとする克之を止めることができなかったときに、今日子が思った言葉。
当麻克之
克之とあくまで別れようとする流風のために、すぐに後を追わずに彼女のために必要な組織を用意する決心をした克之の言葉。
小早川流風
克之は自分を守るためには死をもいとわないことに愕然とし、元彼女の今日子にも同じことを言われた流風が、克之と別れる決心をしたときに思った言葉。
双子の悲しい決別この本は冒頭、当麻克之、双子が恋焦がれている男性だが、その双子の片割れ、流風に告白するシーンから始まる。もう一人の双子、流水は彼女たちを祝福しようと一度は心に決めて彼のことを忘れようとするのだが…。ここのシーンがすべての始まりである。双子が感染したウィルスは、双子であるからゆえに同じ体格体質をもつ彼女らなら当然同じ結果をもたらすはずだった。それが、片やウィルスを広げることのできる体質、片やそのウィルスを抑えることのできる免疫をもつ体質に分かれてしまった。本当は流水も流風を祝福しようと思ったのは確かだろう。感染する前の流水は優しく妹思いでいい子だった。それは、朝練の時のお弁当を作ってくれたりとか、ハイキングでも流風をいつも気遣っている様からもよくわかる。でもこの残酷なウィルスは、自分の意思と関係なく、妬みやそねみ、憎悪などを膨れ上がらせる。それを考えるとぞっとする。だって...この感想を読む