東の海神 西の滄海 十二国記の評価
東の海神 西の滄海 十二国記についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
東の海神 西の滄海 十二国記の感想
尚隆と六太の物語
小野不由美さんの十二国記シリーズの三作目の新潮文庫完全版です。前作は麒麟と麒麟による王の選定にスポットが当てられていましたがこの物語では国に焦点が当てられています。新たな雁の王の国造りの初期における臣下の謀反を軸としつつ六太が尚隆を本当に信頼するようになる過程が描かれています。尚隆が雁国を五百年にも渡り統治することができるようになる節目となった出来事と言えるでしょう。物語の中でもう一人の主人公となるのは人でありながら妖獣に育てられた更夜という人物であり、六太の初めての友達です。ネタバレになりますが彼は後の図南の翼という物語でも少しだけ登場します。