昨夜のカレー、明日のパンの感想/考察/ネタバレ

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小説レビュー数 3,368件

昨夜のカレー、明日のパン

4.884.88
文章力
5.00
ストーリー
5.00
キャラクター
4.88
設定
4.75
演出
4.75
感想数
4
読んだ人
4

昨夜のカレー、明日のパンの感想一覧

木皿 泉による小説「昨夜のカレー、明日のパン」についての感想が4件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

タイトルって最後に出るだけなのね

夫がいなくなったあとも義父と住み続けるテツコが結婚した年自体がずいぶん若くて、結婚して間もなく夫がガンで亡くなって、結婚した時から夫の実家で同居していたのはわかるのだけど、一般的には夫がいなくなれば自分の実家に帰るか、そうでないにしてもアパートを借りて出て行くということしか想像できない私にとってはテツコの行動は最後まで読んでもいまいち理解できなかったです。小説でもそうだけど、ドラマでも義父というのはとても温和でどっか抜けていて友達みたいな人という感じでした。私の義父はもう亡くなってしまったけど、顔を見れば説教だし文句ばっかりだし怒鳴るしたとえ夫が一緒にいても絶対に一緒になんて住めないと断言できます。違う義父だったらテツコの気持ちも理解できるのだろうかとも思うけど、テツコの生い立ちにも関係していそうなので同じ立場の人ではないと無理なのでしょうかね。夫を亡くし、義父と同居し、それでも同じ会...この感想を読む

4.54.5
  • みかんまろんみかんまろん
  • 152view
  • 1090文字

木皿泉ワールドは、なんて心地良いんでしょう。

木皿泉ワールドは心地よい。彼らの綴る言葉はあたたかくてほんわかします。たくさん素敵な言葉が出てきて心に染みます。ドラマ「すいか」もかなりハマりました。主人公は一樹(夫)を病気で亡くしたテツコ、一樹の父であるギフ(義父)。テツコとギフは一樹が亡くなった今でも同居しています。一樹の死をゆっくりと受け入れながら、ゆるゆる日常を生きています。血の繋がりがないからこそ、こんなに心地良い距離を保てるのかなー、なんて思ってしまいました。今ののんきな生活がずーっと続けばいいと思うけど、いやがおうでも年をとってゆく。そんな次に踏み出すことができない人たちが、ほんの少し新たな一歩を踏み出そうとする様子がほんわかと描かれています。このまま、テツコとギフの生活に岩井くん(テツコの恋人)がそのまま加わっても、それはそれで良い気がするけど…。あと、ラストの『一樹』。一樹とテツコの出会いが素敵でした。この感想を読む

5.05.0
  • hanionhanion
  • 95view
  • 391文字

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