樽の評価
樽の感想
読んでいて張り合いのあるミステリ
これは古典作品とも言える有名作品です。クロフツの代表作のひとつでもあり、船着場で荷物から金貨がこぼれ落ちてるのが発見され、それをたどって言って樽の中に死体が発見されます。そこから捜査がはじまって物語が展開していきます。まずミステリとしてかなり分厚い方に属しますが、読んでいてそれだけの張り合いがあります。長いですが一旦リズムにのって物語の中に没入するときになりません。日本の鉄道ミステリに影響を与えたというだけあって、刑事もののように地味で堅実な捜査が行われていきます。一言で言えば重厚で、キャラクターの派手さやさ切れで面白さを出すタイプではありません。ですが其の分堅牢な物語世界を楽しめますし、その手のものが好きな人にはおすすめです。