異星の客の評価
異星の客の感想
SF作家の脳みそを読んでいる感じ
火星探査船が遭難して生き残ったクルーの子供が火星人に育てられヴァレンタインマイケル・スミスが、特殊な人間として地球に連れて変えられてきます。これだけ読むと単なるトンデモ設定に聞こえますがこれがとてつもなくリアリティーと未知との遭遇の持つ哲学的意味が緻密に表現されています。この作品はヒッピーの聖典とされており、今で言うスピリチュアルというのはヴァレンタインマイケル・スミスに通じる道の事だと言い換えることができます。関係あるかわかりませんが「Stranger in Strangerland]という同名の曲をスワンプロックの大家レオン・ラッセルなどが作っています。なんせSF作家の頭の中を呼んでいるようでとてつもなく内容は濃いです。本当はこの三倍近い量だったとあとがきに書かれています。とんでもない小説です。