セカンドウィンドの評価
セカンドウィンドの感想
とっても爽やかな自転車野郎の物語です
自転車(ロードレーサー)好きな私としてははずせない小説です。高校生になった主人公の溝口洋は、自転車部のなかで期待される中心選手の一人となりますが、だんだんと何もかもうまくいかなくなります。がんばっているのだけれど、なぜだか歯車がかみ合わなくなる、空回りする、もがき苦しむ、という中から這い上がってくる、という内容です。まぁ、自転車に乗るだけなのに、こんなに色々とエピソードを考え付くものです。感心してしまいます。自転車で走るシーンやレースのシーンが出て来ますが、みごとな描写だと思います。読んでいると自転車で走りたくなってくるような文章です。読み終えた後が爽やかです。