ソロモンの偽証 第I部 事件の評価
ソロモンの偽証 第I部 事件についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が4件掲載中です。
各項目の評価分布
ソロモンの偽証 第I部 事件の感想
なぜこんなに続きが気になる作品に仕上がっているのか
現代ミステリーの最高峰!?中学生に次々とふりかかる事件。小説を買う時は裏表紙のあらすじを見て買うという人は少なくないだろう。私もその一人だ。あらすじを読めばこの作品が「中学生の死」を題材としたミステリー小説だということが分かる。ミステリーとはいわば謎解きだ。そこで私は死んだ中学生は他者によって殺害され、犯人を暴いていくものだと仮定して読み出した。しかし読み進めていけばいくほど、死んだ中学生柏木卓也は、自殺だったと判明していく。警察では自殺として不審な点はないとされ、父親は事件前の息子の様子を抜け殻のようだったと語り、自殺を予期していたと言う。柏木卓也が不登校になる直前に争った三人組、大出、橋田、井口の事件後の様子からも、彼らが柏木を殺したとは考えづらい。ということは、このミステリー小説は事件の犯人を明らかにしていくという単純なものではない。柏木の死の裏にはどんな秘密が隠されているのか。...この感想を読む