パコと魔法の絵本の感想一覧
映画「パコと魔法の絵本」についての感想が13件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
色んな要素が入って、さらに泣けます!
豪華な俳優陣が大勢出演しているのに、誰か原型がわからないくらい派手な衣装とメイクで賑やかな、インパクトのあるミュージカル仕立ての作品です。ある屋敷を訪れた男が語り始めた、絵本にまつわる物語。変人ばかりが集まる病院にやってきた、事故の後遺症で記憶が一日しか持たない女の子、パコ。彼女を邪魔者扱いしていた偏屈な老人・大貫は、パコに接するうちに・・・という、ストーリーはありきたりな感じなのですが、CGを使った派手な画面からは想像できないくらい泣かされました。シーン一つ一つに色々な仕掛けがあって、それを見ているだけでも楽しいです。これだけ色んな要素が入っていて最後まで飽きさせない、すごい作品です!
泣きたいときにご覧ください。
この映画を見て泣かない人がいるのでしょうか??もしいたとしたら、その人の心は何かが欠落しているとしか思えません。はっきり言って脚本だけでもなけると思います。演出、豪華個性派キャスト、音楽、カラフルな映像やCGなど、この映画には見どころはたくさんあり、独特の世界感で映画の色を付けています。最初は「アメリ」のパクリかなんかだと思っていたのですが、そんなことはまったく気にならないぐらい映画に入り込む事ができました。パコ役の女の子の演技にやられました。何とも言えないがけして上手ではない演技が、記憶を失くした少女にピッタリすぎるほどはまっていて、、、。あの演技をもしねらってやっているとしたら、恐ろしい演技力です。とにかく泣きたいときにお勧めの映画ナンバーワンです!
飛び出す絵本
パコという素直で可愛い少女とそのパコが入院している少し変わった病院の変わった入院患者達とのハートフルコメディ映画この病院一番の嫌われ者のオジさんとパコが出会った事から物語ははじまる。パコは記憶障害を持っていた。事故の後遺症で1日しか記憶を保つ事ができないのだ。パコの病を知った嫌われ者のオジさんはそんなパコの姿をみて人生を改める。人生を改めだしたオジさんはパコに最高の1日をプレゼントするべく立ち上がる。パコ役の女の子が本当に可愛いです。イメージ的にはパコは不思議の国のアリスみたいな感じでまるで不思議な世界に迷い込んだ様に目を輝かせていました。温かい映画です
映画も舞台も
原作は舞台の『MIDSUMMER CAROL ガマ王子VSザリガニ魔人』という作品。映画も舞台も、どちらも主人公パコのお気に入りの絵本に由来してタイトルがつけられているが、舞台版ではもうひとりの主役である大貫の視点寄りで話が進んでいたように思う。映画版は、タイトルから察するに、この病院の中での出来事や人物関係自体が、絵本、まるで魔法がかかったかのように奇抜で突飛で魅力的な絵本であるかのように演出されているように思う。舞台版以上に過剰なキャラ付けをされた登場人物たちは、エンターテイメント性から考えると良かったのかもしれない。なんといっても、これは魔法の絵本なのだから。舞台版とは違い、カメラによって視線の向きや見え方を変えられるので、より物語に没頭できた。あまりに非現実的すぎてちょっと、という方は、ぜひ舞台版の方をご覧になって頂きたい。舞台版の方はもっと地に足がついていて、もっと現実的なオチが際立っている。この感想を読む
舞台の様な映画
キャストも本当に豪華ですが特殊メイクとかをしているせいで誰が誰かわからなかった部分もありました。阿部サダヲだけはすぐにわかったけど後で妻夫木くんが出ていた事を知って驚いた。多分キャストを見てからでも妻夫木くん探せなかったと思う作品はずっと舞台を見ている様な感じなのですがCGを駆使している部分もあって3Dでもないのに飛び出す絵本の様で見ていてワクワクしたたった1日しか記憶を保つ事ができない小さな女の子の為に個性豊かな大人達が力を合わせて最高の記憶を与える為に奮闘するストーリーだどうせすぐに忘れてしまう記憶を…その一瞬の為に…大人達の一生懸命さに涙が出てしまいました
エキセントリックな病院での物語
1日しか記憶を保てないという記憶障害をもったパコと病院患者たちがおりなすハートフル作品。役所広司さんや妻夫木聡さん、土屋アンナさんなど、有名俳優陣が登場する。どの役どころもエキセントリックで個性的だ。個人的には、変装好きの医者を演じた上川達也さんの役どころが一番好きだ。「嫌われ松子の一生」や「下妻物語」などの監督を手がける中島哲也が手がける作品だ。上記の作品同様、本作品でも鮮やかでポップな色合いの演出がされている。また、CGが多用されており、「ピクサー映画か!」とつっこみたくなる。CGは子ども向けのように感じるくらい、アマアマだ。子どもと一緒に鑑賞するにもおすすめだ。
愛しい映画です
ミュージカルのようなコミカルな演出。個性あふれるキャラクターたち。美しい映像。彼の作品はどれを取っても目を引かれるものばかりで、見ていて飽きることのない作品であり、何度でも見たくなる。注目すべきは、主人公パコの周りを固める名脇役たち。この作品のコミカルで胸を締め付けられるほどの切ない気持ちを上手く表現している。私には特に好きなシーンがある。それは、妻夫木聡扮する過去の栄光を忘れられず幻覚に悩まされ自殺願望を持つ男が窓から飛び降りるシーン。切なくて儚い。暗く綺麗な後姿は何度見ても、惹かれてしまう。シーン一つどれを取っても、また見たいと思わせてくれる映画である。
大人のための絵本
ちょっとずるい。子供が病気で死んでしまう、というストーリーだったら泣かないわけがない。けれど、それだけじゃない魅力もある。確かに「泣きポイント」はベタで分かりやすいけれど、クセのありすぎる登場人物たちや目で楽しめる映像は、全然ベタじゃない。総合すると足し算と引き算のバランスがちょうどよくておもしろい。この映画のキャッチコピーの「子どもが大人に、読んであげたい物語」というのは本当。大人になったからこそ分かる感動がある。最近の絵本の中には、大人向けとして販売されているものもあるけれど、まさにその映画版。木村カエラの主題歌もすごく合っている。
絵本のようなカラフルな画像が素敵
とある病院に偏屈じじいと言われていた大貫という老人がいた。大貫はパコという少女に出会うが、子供も関係なく大貫は意地悪に接してしまう。ある日大貫は自分のライターをパコが盗んだのではないかと疑い、パコを泣かしてしまった。翌日、パコは大貫に会うが泣かされたことも大貫の存在も覚えていなかった。パコは事故の後遺症で記憶が1日しか持たず、翌日になれば全てのことを忘れてしまうのだ。パコを見ているうちに大貫はパコの記憶に何かを残すことができないのかと考え、パコの大好きな絵本のガマ王子VSザリガニ魔人を演じることを決め、病院のみんなに頭を下げ一緒に演劇をする。映像がとてもキレイなうえ、時々出てくるアニメのガマ王子などもかわいかったです。いろいろ考えながら観るというより気楽に楽しむといった作品かもしれません。「どこか何かに似ている」と思っていたんですが、演劇を先に観ていたからかな?この感想を読む
美しい世界観を大切に
どこかあったようなお話に感じてしまったのは、私だけでしょうか?そう思っても綺麗な映像で虜にはしてくれます。なんといってもオススメなのは、やっぱり映像のよさなので一押しです!監督がすきですので期待はしていました。TV上で飛び出す絵本を見ているような感覚にしてくれるんです。そこは、魅力的で大げさな演技なども見ていて飽きません。記憶が保っていられない少女と頑固じぃさまのやりとりは心温まり泣ける方は泣けると思うのですが・・・あまり好みとは言えませんでした。出演者もとても豪華で知っている方々ばかりなのでストーリよりそちらに集中してしまうところがあったので悩みます。
賑やかで切ないおとぎ話
「お前が私のことを知ってるってだけで腹が立つ」なんて言っていた意地悪じじいが、記憶が一日しか持たない女の子に出会い、その子のために何かしてあげたい、と思って色いろ頑張ってみるお話。病院というどこか暗いイメージのある場所を舞台にしていながら、ひたすら明るい色の溢れる優しいおとぎ話のような映画でした。意地悪ジジイ大貫とパコの物語は当然ながら、他の入院患者(みんなやたら濃い)の過去、それぞれが抱えた切なさが各所でじわじわと涙を誘います。でもその度に阿部サダヲ演じる堀米が絶妙なタイミングで出てくるので、湿っぽい涙にならない所が何とも素敵。結末は少しせつないものですが、温かい涙や可笑しさを求めてみるにはちょうどいい映画だと思います。ただ音楽がティムバートンの「シザーハンズ」に似ているような気がして、そうすると少し映画自体も「ビッグフィッシュ」に似ている?と思ってしまったのは秘密です。この感想を読む
おふざけから感動系へ
記憶が1日しか持たない女の子パコを中心とした、変わった人たちが集まった病院で展開されるちょっとおもしろくもあり、悲しい物語。個性派の出演者がそれぞれ良い味を出しています。映像が綺麗で、ストーリーよりもそのファンタジーさが気に入りました。ただ、海外のちょっとブラックなファンタジーものを目指しているような作りが気になりました。例えば、ティム・バートンのような・・・それと比較すると、全くおもしろくない。ただ、真似して作ってみた作品のようで全然クオリティが違います。最後は、感動系で終わるのでいいと思うのですが、もうちょっと現実的な設定にしたほうがこれはよかったのではと思います。
とってもかわいくて、愛おしいお話。
絵本を見ているかのような、とってもメルヘンで可愛い世界観と、映像美!さすが中島哲也監督!といった感じです。 映画の始まりだと、役所広司さん演じる大貫のイジワルおじいさんぶりが目立ちますが、その大貫がパコと出会う事で、目に見えて気持ちが変化し、優しい大貫になっていく姿が、こちらも見ていて嬉しい気持ちになります。病気で塞ぎがちになっていた心だったけど、パコの為に力になりたい!という気持ちが大貫を変えたのだな。と、とても心が洗われました。そして、結末は、まさかのどんでん返し。。。というか、本当にまさか!とびっくりし、そして大粒の涙が止まりません。 そして、パコの絵本に書かれたママからのメッセージの意味や、予告編でも言っている、なぜパコが記憶が1日しか持たないのか。。といった謎も全て解けます。とにかく感動の一言の作品。ガマ王子など、かわいいキャラクターも出てくるので、小さいお子様でも楽しんで見...この感想を読む