映画も舞台も
原作は舞台の『MIDSUMMER CAROL ガマ王子VSザリガニ魔人』という作品。 映画も舞台も、どちらも主人公パコのお気に入りの絵本に由来してタイトルがつけられているが、舞台版ではもうひとりの主役である大貫の視点寄りで話が進んでいたように思う。映画版は、タイトルから察するに、この病院の中での出来事や人物関係自体が、絵本、まるで魔法がかかったかのように奇抜で突飛で魅力的な絵本であるかのように演出されているように思う。舞台版以上に過剰なキャラ付けをされた登場人物たちは、エンターテイメント性から考えると良かったのかもしれない。なんといっても、これは魔法の絵本なのだから。 舞台版とは違い、カメラによって視線の向きや見え方を変えられるので、より物語に没頭できた。 あまりに非現実的すぎてちょっと、という方は、ぜひ舞台版の方をご覧になって頂きたい。舞台版の方はもっと地に足がついていて、もっと現実的なオチが際立っている。
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