ぎんぎつねのあらすじ・作品解説
ぎんぎつねは、ウルトラジャンプにて2008年に読み切りとして掲載されたのち、2009年から連載開始された落合さよりによる日本の漫画作品である。単行本は、2015年時点で11巻まで発売、発行部数は累計100万部を超えている。 この作品の舞台は、とある町の小さな稲荷神社。神社の十五代目跡取りの高校生の女の子・冴木まことと神使の狐・銀太郎が中心となり、家族や友人、周囲の人々との日常のなかで、様々な神様や人と出会いふれあいながら、まこと達が成長していく姿を描いたハートフル神社ファンタジー漫画である。 2013年には、こちら葛飾区亀有公園前派出所や真・女神転生Dチルドレン ライト&ダークなど多くの作品を手がけた三沢伸を監督に迎えてテレビアニメ化され、10月から12月まで放送された。また、2014年には東京都神社庁とコラボし、東京都内の各神社にてぎんぎつねのキャラクターが案内する初詣チラシが配布され話題になった。
ぎんぎつねの評価
ぎんぎつねの感想
神様へのお願いの裏側が見えてくる
言葉少なめで伝える冴木神社を代々まもってきた冴木家。代々、後継者にはその神社を守る神使を見ることができ、会話をすることができるのだと言います。宮司を務める達夫さん…は婿であるため、その力を引き継いだのは娘のまこと。まだ高校生ですが、早くに亡くなった母・由子の力を引き継ぎ、小さなころから狐の銀太郎と接してきました。そんな神社を中心に起こる、日々のとりとめのない出来事を、優しく描いている作品です。まず読んで思ったのは、ずいぶんとまことがわがままだなーということでした。神様にお願いしたっていいじゃん、占ってくれたっていいじゃん!って銀太郎頼みで行動するんですもん。ちょっとこいつ自己中だなって。喜ばれて嬉しいのは、まことだけな気がしてなりませんでした。銀太郎からすれば、全部を救えるわけじゃないんです。だから、それならやらないほうがマシだろうっていうのもわかります。悪く言えば見ないふりをするとい...この感想を読む
お願い事をするってどんなことだろう
言葉より空気を感じてほしい後継者は、その神社を守る神使を目でみることができ、会話ができる。代々そうやって冴木神社・ひいてはその地区全体が守られてきた。いまその能力を手にしているのは高校生のまこと。宮司である父・達夫は婿であり、跡継ぎであった母親は亡くなってしまっているため、まことがその能力を引き継いだ、という話。母親の由子は早くに亡くなってしまったため、まことに能力が受け継がれるのも早くなってしまい、まことは神使の銀太郎と友だちのような関係を築いてきた。街では日々いろいろな出来事があるが、それはとりとめのないものばかり。それでも、そこには一生懸命生きている人の姿がある。どうにか願いを叶えてやろうと奮闘するのは立派だが、まことは銀太郎にずいぶんとデカい態度で頼む。神様って雰囲気を銀太郎が持ってないってのもあるが、子どものころからの付き合いだし、恐れおののくってことがない関係性だ。「できな...この感想を読む