ホテル ビーナスの感想/考察/ネタバレ

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映画レビュー数 5,784件

ホテル ビーナス

4.634.63
映像
4.50
脚本
4.25
キャスト
4.50
音楽
4.88
演出
4.50
感想数
4
観た人
4

ホテル ビーナスの感想一覧

映画「ホテル ビーナス」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

暗い雰囲気、でも心が温まる不思議な映画

2004年 日本映画だが、全編韓国語という挑戦的な試みをした作品。当時、チョナンカンとしてブームになった草彅剛主演。テーマソングはラブサイケデリコ。この映画の物憂げな雰囲気を一層強くし、強烈なインパクトを与えたといえる。年老いたオカマの男が経営するホテル・ビーナス。ワケありげな人々が集まるこの場所で、ある男が小さい娘を連れてきたことをきっかけに、人々の交流が始まるが……。この映画の特徴は不健康なほどに気怠く、物憂げな雰囲気だ。どこまでも暗く、一筋の光もささないのでは、と思わせるほど、重たい空気が流れている。しかしおもしろいことに、それでいて観ているものを重たい気持ちにさせないのだ。むしろ心地いい空間を作り上げているといえる。不思議な魔力がある映画だ。主人公チョナンと少女サイのさりげないップダンスシーンがいい。お互いの足の音で会話をしているのだ。初めて心が通じ合ったシーンといえ、心が和む...この感想を読む

5.05.0
  • ayaaya
  • 72view
  • 519文字

絵になる映像

全編韓国語ということで、その時点で敬遠する人もいるかもしれませんが、大丈夫なら是非観てみてほしい作品です。草彅君はともかく、他の日本人キャストには馴染みのない言語ながら、それで感情的にもなり慈しみもして、といった演技を十二分に仕上げています。素直に凄いと思う。映像としての色遣いを見ても、いつまでも眺めていたくなる、一瞬一瞬が絵のような作品になっています。人がそれぞれ持つ事情は、他人には知りきることなんて到底できないけれど、多少寄り添うことならできる。小さな何か、物や役割を与え合うこともできる。ホテルビーナスは下宿みたいなもので、住人それぞれここだけで使ってるニックネームめいたものを持ちつつ、つかず離れずの間柄。でも、そこに新しく来た親子のように、誰も最初からそうだったわけじゃないんだろうなと思う。ホテルビーナスという帰る場所を得た住人は、巣立つ場所を得たということでもあるんだと思います...この感想を読む

5.05.0
  • a_sa_s
  • 98view
  • 501文字

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