たそがれ清兵衛の感想/考察/ネタバレ

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映画レビュー数 5,784件

たそがれ清兵衛

4.674.67
映像
4.50
脚本
4.44
キャスト
4.67
音楽
4.06
演出
4.56
感想数
9
観た人
9

たそがれ清兵衛の感想一覧

映画「たそがれ清兵衛」についての感想が9件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

真田広之だからこそ、の名作

おやおや、たそがれ清兵衛様はお帰りかい?・・・とからかわれながらも、自分の家族を一人で守るために黙々と自分の人生をひたすら歩む清兵衛に涙してしまいます。胸が詰まる思いと同時に、観ていてなんてひどいんだろう、と怒りを覚えたのは、彼の先立ってしまった奥さんが自分の稼ぎについて不満をこぼしながら死んでいったというくだり。彼はいろんなことに気づきながらも奥さんを看取り、ボケてしまった母親、二人の娘を育てながら難題である仕事に立ち向かっていく・・・宮沢りえとの告白のシーンも、号泣してしまいました。彼がはずかしい思いをしてしまうところなども、昔の日本人の繊細な心の行き来を見るようで、とても興味深いです。また、真田さんならではの身のこなしあっての映画だと思います。ふざけすぎだと怒られるかもしれませんが、「私は道場の末席を汚す身・・・」という謙虚で美しいセリフにしばらくハマり、普段の会話の中でよく使っ...この感想を読む

4.54.5
  • iwkiwk
  • 221view
  • 556文字

慎ましい日本人の生き方・「たそがれ清兵衛」

慎ましい日本人の生き方・「たそがれ清兵衛」「寅さん」でお馴染みの、山田洋次監督の傑作時代劇三部作の第一作目の作品。山田監督らしく、細かな人間描写やユーモラスな要素も取り入れられ、重厚なドラマが展開され、時代劇の新しい境地を開拓したとも言われている。 原作者は藤沢周平で、作者の故郷である山形・出羽の国、現在の鶴岡を架空の藩名の海坂藩(うなさかはん)として登場させている。 「時は幕末、海坂藩の下級武士・井口清兵衛(真田広之)は妻を亡くし、幼い二人の娘と年老いた母と静かに暮らしている。 そんな彼は勤めが終わるとすぐに帰宅してしまい、そのため仲間から「たそがれ清兵衛」とあだ名されていた。 そんな折、元より剣の腕が優秀なので、藩命により上意討ちを命じられるが・・、」勤務時間が終わって帰ろうとすると、「清兵衛、帰りに一杯やらないか?」と同僚に誘われるが・・、この辺りの何気ないやり取りは山田流らしく...この感想を読む

5.05.0
  • orimasaorimasa
  • 107view
  • 526文字

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